北海道札幌市のM&Aの傾向は?実施方法や事例を合わせて解説

2022年12月9日

北海道札幌市のM&Aの傾向は?実施方法や事例を合わせて解説

このページのまとめ

  • 札幌市は後継者不足に悩む企業が全国で4番目に多い
  • 札幌市では後継者不足解消に向けたM&Aが進んでいる
  • M&Aを成功させるためには、地域や業界に強い仲介会社のアドバイスが大切

北海道札幌市では、第三者にM&Aを行う企業が増加しています。後継者不足に悩む企業が全国で4番目に多く、対応が求められているからです。後継者が見つからない企業が、事業存続を求め、M&Aを行います。しかし、M&Aを行うためには、当事者だけでは難しいポイントがあります。法律や税金など、専門的な知識が求められるからです。本記事では、札幌市でM&Aを行う方法やポイントや、事例を解説します。

M&Aに関する資料を
無料でダウンロードする

札幌市におけるM&Aの現状 

札幌市でM&Aを行うためには、札幌市の現状を知っておくことが大切です。札幌市のM&A件数は、年々増加傾向にあります。その背景には、後継者不足に悩む企業や、経営難に苦しむ企業が増えているからです。現状を改善し、経営を安定させるために、M&Aを行う企業が増加しています。

特に、後継者不足に悩まされている

札幌市でのM&Aに大きく影響しているものが、後継者不足です。帝国データバンクの調査によると、北海道で後継者不在に直面している企業は、71%でした。この数字は、全国で4番目に多い数字です。このように、北海道や札幌市は、後継者不足に悩まされています。後継者不足を理由とするM&Aは、今後も増加していくでしょう。

参照元:帝国データバンク「道内企業「後継者不在率」動向調査(2021年)

M&Aに関する資料を
無料でダウンロードする

札幌市でのM&Aが難しいとされる理由

札幌市でM&Aが増加する一方で、M&Aの実施が難しいとも言われています。なぜ、札幌市でのM&Aが難しいのでしょうか。その背景には、次のような理由が影響しています。

  • 企業がM&Aに消極的
  • 東京に比べてM&A件数が少ない
  • M&Aを相談できる相手がいない

企業がM&Aに消極的

札幌市でM&Aが難しい理由の1つが、企業がM&Aに消極的な点です。M&Aの普及は、まだまだ進んでいない現状があります。また、帝国データバンクの調査によると、北海道の企業が後継者候補を選ぶ場合、「子ども」と答えた企業が47.8%でした。このように、半数近くの企業が子どもを後継者にしたいと考えています。そのため、第三者へのM&Aはまだ普及しておらず、M&A実施が難しい状況です。

東京に比べてM&A件数が少ない

東京に比べてM&A件数が少ない点も、札幌市でM&Aが難しい理由です。札幌市も都市圏ですが、東京に比べると企業が少ない状況です。そのため、M&Aを実施する企業も限られてきます。M&Aを実施する企業が少ないと、マッチングも成立しにくく、M&Aが進みません。このように、東京に比べてM&A件数が少ない点も、札幌市でM&Aが難しい理由です。

M&Aを相談できる相手がいない

M&Aを相談できる相手がいないことも、M&A実施に向けた難しさです。相談相手がいないことで、M&Aを実施する企業が少なくなっています。M&Aを行うためには、M&Aの専門家である、仲介会社のサポートが欠かせません。しかし、札幌市はM&A件数が少なく、仲介会社の進出も進んでいない状態です。このような理由から、M&Aを相談できる相手がいないことも、札幌市でM&Aが難しい理由です。相談できる相手が見つかれば、M&Aを実行できる企業も多いでしょう。

関連記事:地方でのM&A動向と特有の難しさ、後継者問題や事例を解説

M&Aに関する資料を
無料でダウンロードする

札幌市でM&Aを実施する方法 

札幌市でM&Aを実施する方法には、どのような方法があるのでしょうか。基本的には、次の3つの方法で、M&Aが実施できると覚えておきましょう。

  • M&A仲介会社
  • 金融機関
  • M&Aマッチングサービス

M&A仲介会社

札幌市でM&Aを実施するには、M&A仲介会社のサポートが欠かせません。M&Aを実施しようか迷っている場合は、まず相談してみましょう。仲介会社の特徴は、M&A全体のアドバイスがもらえる点です。そのため、どこからM&Aを進めるか分からない経営者も安心して相談できます。M&Aで困った場合は、まず相談してみましょう。

金融機関

地元の銀行などの金融機関も、M&Aに関するアドバイスがもらえます。資金面や案件紹介、専門家の紹介がメインになると覚えておきましょう。注意点は、M&A自体のアドバイスがもらいにくい点です。M&Aの専門家を紹介してもらいたい場合に、活用すると良いでしょう。

M&Aマッチングサービス

近年では、M&Aの案件をマッチングするサービスも増加しています。個人でも活用できるため、覚えておきましょう。また、マッチング成立までは、費用が掛からないマッチングサービスがあることも特徴です。注意点は、マッチング以降のサポートが受けられない点です。あくまでも、案件のマッチングに特化していることを覚えておきましょう。

M&Aに関する資料を
無料でダウンロードする

札幌市でのM&Aには仲介会社が不可欠

札幌市でM&Aを行うためには、仲介会社が欠かせません。ここでは、仲介会社が欠かせない3つの理由を解説します。

  • M&Aの案件を紹介してもらうため
  • M&Aの情報収集をするため
  • M&A実施に向けたサポートがもらえる

M&Aの案件を紹介してもらうため

仲介会社が必要な理由は、M&Aの案件を紹介してもらうためです。札幌市でM&Aを成功させるためには、案件を知ることが欠かせません。案件数が多いほど、選択肢が増え、自社に合ったM&Aが実行できます。仲介会社であれば、売り手も買い手も多く集まるため、選択肢が増えるでしょう。無理にM&Aを進めてしまうと、シナジーがなく、失敗するケースもあります。仲介会社に相談して、多くの案件を紹介してもらうことが大切です。

M&Aの情報収集をするため

M&Aの情報収集を行うためにも、仲介会社が欠かせません。M&Aの情報は少なく、自社だけで集めるのが難しいからです。たとえば、自社でM&Aの情報を集めても、M&Aに詳しい人脈がなく、失敗するケースがあります。また、インターネットで調べても情報が少なく苦戦するケースも多いでしょう。このような状況を解決するのが、仲介会社です。仲介会社であれば、M&Aの最新情報が集まってくるため、自社がM&Aを行う際の参考にもなります。

M&A実施に向けたサポートがもらえる

M&A実施に向けた、サポートをもらえる点も仲介会社のメリットです。ほかの専門家の場合、M&A全般のサポートはできないことが多いため、覚えておきましょう。たとえば、M&Aは会社法が絡むため、弁護士が必要です。しかし、弁護士はM&A全般に詳しいわけではなく、相談してもアドバイスがもらえないでしょう。一方で、仲介会社であれば、M&A全般のサポートを受けられます。M&A実施に向けて、安心して行動できるでしょう。

M&Aに関する資料を
無料でダウンロードする

札幌市でのM&A仲介会社の選び方  

M&Aを成功させるためには、仲介会社の選び方も大切です。相性の良い仲介会社が見つかるように頑張りましょう。ここでは、札幌市でM&Aを行う場合の、仲介会社の選び方を解説します。

  • 札幌市の企業に詳しい
  • 料金体系が分かりやすい
  • M&Aの実績が豊富
  • M&Aする予定の業界知識が豊富
  • 専門家との人脈を持っている
  • 自社と同規模のM&A実績を持つ

札幌市の企業に詳しい

札幌市でM&Aを行う場合、大切なのは札幌市の企業に詳しいことです。札幌市の企業に詳しい仲介会社のサポートがあれば、M&Aを優位に進めることができるでしょう。M&Aを行う場合、地域ごとにも特徴があります。地域や企業の情報を知り、対策しておくことは欠かせません。仲介会社にも、得意な分野や地域があります。札幌市でM&Aを行うなら、札幌市の企業に詳しい仲介会社を選びましょう。

料金体系が分かりやすい

料金体系の分かりやすさも、仲介会社を選ぶ際には大切です。料金体系が分かりやすいことで、安心して依頼できるでしょう。仲介会社によっては、想定外の料金を請求されるケースも多く、予算が必要以上に掛かります。あらかじめ、料金体系が分かりやすい仲介会社を選び、予算内で収まるようにしましょう。

M&Aの実績が豊富

仲介会社がどのような実績を残しているかも、注目して選びましょう。実績豊富な仲介会社であるほど、M&Aが成功しやすくなります。理由としては、M&Aは手続きや契約が複雑であり、イレギュラーも多いからです。実績が多い仲介会社ほど、経験しているパターンも多く、あらゆる状況に対応できます。経営者側は、M&Aを初めて行うケースがほとんどです。M&A仲介会社を選ぶ場合は、実績があり、安心できる仲介会社を選びましょう。

M&Aする予定の業界知識が豊富

自社がM&Aする予定の、業界に関する知識が豊富なことも大切です。M&Aは、業界によっても進め方が変わります。たとえば、建設業界の場合、許認可の扱いを意識しなければなりません。業界ごとに、企業価値や手続きのポイントが変わるのがM&Aです。仲介会社にも、業界の得意不得意があります。自社がM&Aする業界の、知識を持っている仲介会社を選びましょう。

専門家との人脈を持っている

専門家との人脈を持っていることも、仲介会社選びで大切です。M&Aは専門知識が必要な場面も多く、さまざまな分野の専門家に協力してもらう必要があるからです。たとえば、法人税や贈与税などの税金に関しては、税理士の協力を仰ぎます。また、登記関係になれば、司法書士のサポートが必要です。このように、M&Aを行う際には、さまざまな分野の専門家が求められます。専門家との人脈があることも、仲介会社選びでは大切です。

自社と同規模のM&A実績を持つ

実績で仲介会社を選ぶ場合、自社と同規模のM&A実績があるかも注目しましょう。企業規模によって、M&Aの方法が変わりやすいからです。たとえば、中小企業の場合、親族承継や小規模のM&Aが多くなります。一方で、大企業の場合、グループや子会社を含めた大規模なM&Aを行うケースもあるでしょう。大企業のM&Aに慣れている仲介会社が、中小企業のM&Aに慣れているとは限りません。自社と同規模のM&A実績があるか、確かめておきましょう。

M&Aに関する資料を
無料でダウンロードする

札幌市でM&Aを行う際の注意点 

札幌市でM&Aを行う場合の注意点も紹介します。M&A開始から契約後まで注意する点があるため、覚えておきましょう。具体的には、次の3つを意識しておくことが大切です。

  • 最初にM&Aの目的を決めておく
  • デューデリジェンスを忘れない
  • PMIを丁寧に進める

最初にM&Aの目的を決めておく

M&Aを開始する前に、M&Aの目的を決めておきましょう。目的が決まることで、案件探しや交渉を行いやすくなります。たとえば、「事業承継」「従業員の雇用を守る」を目的に、企業を売却するとします。すると、事業を存続させながら、従業員の再雇用を行ってくれる企業が買い手に上がるでしょう。このような目的が明確にあると、案件探しが行いやすく、交渉での優先順位も決まります。M&A前に目的を決めておき、途中で変わらないように進めましょう。

デューデリジェンスを忘れない

M&Aを行う際には、デューデリジェンスが欠かせません。仲介会社のサポートを受けながら、実行しましょう。デューデリジェンスとは、企業価値を決めたり、買収リスクを明らかにする調査のことです。デューデリジェンスを行うことで、資産や負債が明らかになり、交渉時の価格を決めることができます。もし、デューデリジェンスを行わずにいると、取引価格で損をしたり、簿外債務に気づかないまま契約してしまったりします。契約後のトラブルにもつながるため、仲介会社のサポートを受けながら、デューデリジェンスを実施しましょう。

PMIを丁寧に進める

PMIとは、M&A実施後に発生する、統合プロセスのことです。PMIを丁寧に進めることで、事業拡大につながることを覚えておきましょう。M&Aの失敗で多いケースが、交渉成立に安心し、PMIを怠るケースです。PMIを行わなかったことで、売り手従業員の反発を招き、離職者が多発したケースもあります。M&Aは、契約後の動きが大切です。PMIを実施し、企業が1つにまとまるように動きましょう。

M&Aに関する資料を
無料でダウンロードする

札幌市でM&Aを行う際に役立つ支援 

札幌市でM&Aを行う場合に備えて、役立つ支援を知っておきましょう。国や道の支援機関もあるため、参考にしてください。具体的には、次のような機関で、支援を受けることができます。

  • 北海道事業承継・引継ぎ支援センター
  • 札幌商工会議所
  • 北海道よろず支援拠点
  • 札幌市事業承継マッチングポータルサイト
  • 北海道信用保証協会

北海道事業承継・引継ぎ支援センター

北海道でM&Aや事業承継を行う場合は、北海道事業承継・引継ぎ支援センターに相談してみましょう。国が運営している、公的機関になります。特徴は、道42の商工会議所をネットワークで結び、相談は無料で行える点です。経済産業省の認定も生かし、行政や金融機関との連携も合わせて、支援がもらえます。

参照元:「北海道事業承継・引継ぎ支援センター

札幌商工会議所

札幌市の場合は、札幌商工会議所もM&A支援を行っています。会報誌を作成し、M&Aや事業承継の情報も発信しているため、覚えておきましょう。札幌商工会議所では、次のようなサポートを受けることができます。

  • 納税猶予や民法特例など支援制度の紹介
  • 株価資産の専門家紹介
  • 融資支援制度の紹介
  • 金融機関やM&A仲介会社の紹介
  • 法務や税務の専門家の紹介

参照元:「札幌商工会議所
参照元:札幌商工会議所「さっぽろ経済

北海道よろず支援拠点

北海道よろず支援拠点とは、国が全国に設置している、無料の経営相談所です。中小企業庁の管轄で運営されています。中小企業の場合も、「事業承継の検討」「資金繰りの改善」「事業再生」などさまざまな課題を抱えています。また、「売上拡大」「生産性向上」などを目的に、M&Aを行う場合もあるでしょう。北海道よろず支援拠点では、中小企業の経営課題に対し、M&Aを含めた支援を行っています。

参照元:「北海道よろず支援拠点

札幌市事業承継マッチングポータルサイト

後継者に悩む企業が活用したい支援に、札幌市事業承継マッチングポータルサイトがあります。札幌市事業承継マッチングポータルサイトでは、事業承継希望者と引継ぎ希望者のマッチングを支援しています。また、M&Aのマッチングには、税理士や弁護士のような専門家も必要です。専門家の紹介に関しては、北海道事業承継・引継ぎ支援センターは協力し、マッチング支援を行っています。

参照元:札幌市「事業承継マッチング支援

北海道信用保証協会

北海道信用保証協会とは、金融機関から借入が必要な場合、保証人になってくれる機関です。M&Aで資金調達が必要な場合に、活用しましょう。また、資金調達支援に加えて、経営支援も行っています。札幌市でM&Aを行う場合に、相談してみると良いでしょう。

参照元:「北海道信用保証協会

M&Aに関する資料を
無料でダウンロードする

札幌市でM&Aを成功させるポイント

札幌市でM&Aを成功させるために、意識したいポイントがあります。次のようなポイントを意識すると、成功しやすくなるため覚えておきましょう。

  • ニーズに合う案件を選ぶ
  • M&A後のシナジーで選ぶ
  • 適正な金額で実施する
  • 素早く動く
  • コミュニケーションを重視する

ニーズに合う案件を選ぶ

M&Aを行う際は、自社のニーズに合った案件を選びましょう。案件選びをミスしてしまうと、M&Aの効果が発揮されません。注意したい点は、選択できる案件が少なく、適当に選んでしまうケースです。どの企業も同じだと思うと、失敗してしまいます。M&A仲介会社に相談して、選択肢を増やしながら、ニーズに合う案件を選びましょう。

M&A後のシナジーで選ぶ

M&A後に発生する、シナジーを意識して選ぶことも大切です。自社と相乗効果が発生するか、事前に想像しましょう。たとえば、M&Aを行うことで、提供できるサービスが増え、顧客満足度が上がることもシナジーです。また、資材や設備の取引が行いやすくなり、コストカットができることもシナジーになります。このように、M&Aを行う際は、シナジーを期待して行うことが基本です。自社とシナジーが発生する案件かどうか、入念に確かめましょう。

適正な金額で実施する

M&Aは、適正な金額で実施を進めることも大切です。相場を確認しながら、金額を決めましょう。もし、相場から離れた金額を提示した場合、案件がマッチングしない可能性もあります。相場に関しては、M&A仲介会社に確認をとることがおすすめです。

素早く動く

M&Aの実施が決まれば、すぐに動くようにしましょう。動きが遅くなることで、タイミングを逃す可能性があるからです。たとえば、案件を探すタイミングが遅れた結果、良い案件を逃がすケースもあります。また、売却タイミングを逃して、安い価格で売却しなければならないケースもあるでしょう。M&Aを成功させるには、タイミングも大切です。実施を決めたら、素早く動くようにしましょう。

コミュニケーションを重視する

M&Aを成功させるためには、コミュニケーションが重要です。交渉相手とのコミュニケーションは、丁寧に行いましょう。たとえば、交渉時の態度が悪いことで、破談になるケースもあります。また、コミュニケーション不足で連携がとれず、M&Aが停滞するケースもあるでしょう。M&Aは手続きが多く、複雑です。コミュニケーションを入念にとり、円滑に進められるよう心掛けましょう。

M&Aに関する資料を
無料でダウンロードする

札幌市で行われたM&Aの事例 

札幌市でも、過去にM&Aは行われています。これからM&Aを行う企業は、どのようなM&Aが行われていたか確認してみましょう。ここでは、札幌市で行われた、5つのM&A事例を紹介します。

株式会社ホクノー

株式会社ホクノーは、株式会社ワークセンターピアハーブのM&Aを実施しました。株式会社ワークセンターピアハーブが後継者を探していると連絡を受けたことから、M&Aの交渉を始めています。交渉の結果、「地域が近く連携がとりやすい」「株式会社ワークセンターピアハーブが栽培する野菜を自社スーパーで販売できる」などのシナジーが期待できることから、M&Aが成立しました。

参照元:札幌商工会議所「さっぽろ経済

株式会社オムニテック

株式会社オムニテックは、M&Aを活用した事業継承を実施しました。もともと廃業を考えていましたが、「取引先に迷惑を掛けてしまう」「貴重な設備を処分せざるを得ない」などが問題になったからです。その後、事業承継先が見つかり、株式譲渡でのM&Aを実施しました。株式会社オムニテックの元社長は取締役として会社に残り、買い手企業をサポートしています。

参照元:札幌商工会議所「さっぽろ経済

北海道不二サッシ株式会社

2018年、北海道不二サッシ株式会社は、連結子会社の北海道住宅サービス株式会社のM&Aを行ったと発表しました。北海道不二サッシ株式会社は建材事業を、北海道住宅サービス株式会社は住宅用建材の販売を行っています。このM&Aは、事業のリニューアルや経営基盤の拡大が目的と表明されました。このように、連結子会社をM&Aの対象とし、事業拡大を目指す事例もあります。

参照元:不二サッシ株式会社「当社連結子会社による北海道住宅サービス株式会社の株式の取得(孫会社化)に関するお知らせ

株式会社クワザワ

株式会社クワザワは、連結子会社である株式会社エフケー・ツタイの石油事業を譲渡すると発表しました。譲渡先は、北海道エネルギー株式会社ならびに、FKエネルギー株式会社です。株式会社クワザワはこのM&Aに対し、事業の選択と集中を図るためと発表しています。このように、主力事業に絞るため、事業をM&Aで手放すケースもあります。

参照元:株式会社クワザワ「子会社の一部事業譲渡に関するお知らせ

株式会社ワールドホールディングス

株式会社ワールドホールディングスは、特定子会社である豊栄建設株式会社を譲渡すると発表しました。譲渡先は、エンデバー・ユナイテッド株式会社です。豊栄建設株式会社は、注文住宅事業を展開し、札幌でのシェアも多く抱えていました。しかし、事業拡大には、今まで以上の資源が必要になる課題も抱えています。その結果、さらなる事業拡大を目指すため、住宅や建設業界に対する投資実績を持つ、エンデバー・ユナイテッド株式会社に譲渡を行うことを決めました。このM&Aをきっかけに、北海道トップ企業を目指すと表明しています。

参照元:「特定子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ

M&Aに関する資料を
無料でダウンロードする

まとめ:札幌市でM&Aを成功させるために 

札幌市でM&Aを成功させるためには、専門家の協力が欠かせません。北海道事業承継・引継ぎ支援センターのような公的機関や、M&A仲介会社のような専門家に相談しましょう。自社だけでM&Aを進めてしまうと、情報不足に陥ったり、法的リスクやトラブルに対処できなかったりします。また、M&A仲介会社に相談する場合、自社に合った仲介会社を選びましょう。自社が行うM&A規模や業界に強い仲介会社を探し、まずは相談してみましょう。

札幌市でのM&Aを検討されている方は、レバレジーズM&Aアドバイザリー株式会社のご利用を検討してみてください。各領域で実績を積み重ねたコンサルタントが、相談から成約まで一貫してサポートを行います。

料金に関しては、M&Aの成約時に料金が発生する、完全成功報酬型です。 M&A成約まで、無料でご利用いただけます(譲受側のみ中間金あり)。札幌でのM&Aを検討している際には、無料相談もあるため、お気軽にお問合せください。