M&Aマッチングサイトの種類を比較!選ぶ際のポイントも解説します
2024年2月21日
このページのまとめ
- M&Aマッチングサイトは主に事業承継・事業拡大・個人M&Aで活用される
- M&Aマッチングサイトを活用する主目的は、相手とのマッチング
- 特定の領域に特化しているM&Aマッチングサイトもある
- 手厚いサポート内容を備えているM&Aマッチングサイトも存在する
- M&Aマッチングサイトを比較する際は、自分の希望に沿ったタイプを選ぼう
「M&Aマッチングサイトはどの種類を選べばよい?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?
M&Aマッチングサイトには取り扱う業種やサポートの充実度によって、さまざまなタイプがあります。そのため、自分が求めるサービスを受けられるサイトを選択することが必要です。
本記事では、M&Aマッチングサイトをタイプ別に分けて比較・解説します。また、利用の流れや選ぶときのポイント、利用時の注意点なども紹介しています。
目次
M&Aマッチングサイトとは
M&Aマッチングサイトとは、会社や事業の売却を検討している売り手と買収したいと考えている買い手を引き合わせることを目的とした、Web上のサービスです。
会社や個人事業主の売り手・買い手がM&Aマッチングサイトに会員登録をして、希望条件に合うM&A相手を自ら検索することによって探します。
オンライン上で案件の検索や相手とのやりとりができるため、時間や場所の制約を受けにくいのが特徴です。
M&Aマッチングサイトが利用される場面
M&Aマッチングサイトが利用されるシーンは、主に下記の3つです。
- 事業承継
- 事業拡大
- 個人M&A
M&Aマッチングサイトは、ビジネス上での大きな転換期に活用されます。それぞれ詳しく解説します。
事業承継
後継者問題に悩む経営者が事業承継を検討した際に、M&Aマッチングサイトが利用されます。
少子高齢化が進む日本では、後継者問題が深刻化しています。経営者が高齢となり企業経営を続けることが難しくなったとき、身近に会社を継ぐ人がいなければ廃業するほかありません。
そこで有効な手段となるのが事業承継です。
M&Aマッチングサイトを通じて「会社・事業を買いたい」と希望する相手を見つけられれば、廃業を回避できます。事業承継できた場合、廃業にかかる費用がかからないうえ、売却益を得られます。
また、事業が継続するため、従業員・ノウハウ・顧客・取引先を守ることが可能です。
事業拡大
成長戦略の一環として事業拡大を考える経営者が、買収したい会社・事業を探すためにM&Aマッチングサイトを利用します。
未開拓の分野に新規参入したり、現在の事業の規模・範囲をさらに拡大したりする場合、手段としてM&Aが検討されます。
新規参入や事業拡大は、ビジネスにおいて大きな選択です。もし失敗してコストに見合うリターンが得られなければ、大きな損失が出てしまうかもしれません。
新しい分野やより広い領域に進出して成功するためには、関係する知識や経験が必要です。
しかし、M&Aによって進出したい分野の実績を持った企業・事業を買収できれば、ノウハウ不足による懸念点を払拭することができます。また、買収する対象の範囲によっては、設備の導入や従業員の採用・教育に関するコストも不要になります。
個人M&A
M&Aマッチングサイトは、個人M&Aにおいてよく活用されています。
以前は「M&Aは大企業同士が行うもの」というイメージがありましたが、近年は中小企業や小規模事業者によるM&Aも増加傾向にあります。
そして、個人が後継者のいない会社を買うケースや、起業のために事業・起業を購入するケースも増えました。個人M&Aの案件数が増えたため、そういった小規模なM&Aに特化したマッチングサイトも増加しています。
M&Aマッチングサイトの種類
M&Aマッチングサイトにはさまざまなタイプがあります。
本記事で紹介するのは、下記の表にある5種類です。特徴とともにまとめました。
一般的なM&Aマッチングサイト | アドバイザー支援付きM&Aマッチングサイト | M&A仲介会社が運営するM&Aマッチングサイト | クロスボーダー型M&Aマッチングサイト | 業界特化型M&Aマッチングサイト | |
概要 | ・売り手・買い手に対してマッチングする場を提供する | ・案件が探せることに加え、アドバイザーの支援を受けられる | ・案件を探せるほか、仲介会社によるトータルサポートが受けられる | ・国境を越えたM&A案件を取り扱う | ・特定の業界や規模のM&A案件を取り扱う |
対象 | ・M&Aを希望する幅広い個人・会社 | ・アドバイザーから案件紹介を受けたい個人・会社 | ・マッチングから契約締結まで一貫した支援を希望する個人・会社 | ・国外の企業・事業とのM&Aを希望する個人・会社 | ・希望するM&Aの対象業界・規模が決まっている個人・会社 |
サポート内容 | ・案件を探すプラットフォームを提供 | ・案件探しのプラットフォームを提供 ・アドバイザーが適した案件を紹介 | ・案件探しのプラットフォームを提供 ・M&Aに関するあらゆるプロセスの支援 | ・案件を探すプラットフォームを提供 ・クロスボーダー型M&A特有の事態への対応 | ・案件を探すプラットフォームを提供 ・得意とする業界・規模に関する専門的なノウハウを提供 |
料金 | ・比較的安価 | ・アドバイザー報酬がかかる | ・アドバイザー報酬がかかる | ・支援内容による | ・支援内容による |
料金については、サポート内容が手厚ければ手厚いほど手数料が高くなる傾向があります。途中の過程では料金が発生せず、完全成功報酬型の料金体系を採用しているM&Aマッチングサイトもあります。
また、プラットフォームの利用料金を無料に設定しているM&Aマッチングサイトも存在します。
ただし料金はM&Aマッチングサイトによって異なるので、当該サイトでご確認ください。
それぞれのM&Aマッチングサイトの特徴について、以下で詳しく解説します。
一般的なM&Aマッチングサイト
Web上で提供されている、自分で案件を探してマッチング可能なプラットフォームが「一般的なM&Aマッチングサイト」に該当します。
アドバイザーによる案件紹介や仲介会社による支援サービスは付属していません。基本的に自力でマッチングを行い、相手と直接交渉をしてM&Aを進行します。専門家のサポートがない分、手数料はほかのM&Aマッチングサイトと比べると安く済みます。
もしM&Aを進めるなかで自力で進めるのが難しい状況になった場合は、別途アドバイザーや士業などの専門家を探して契約することが必要です。
アドバイザー支援付きM&Aマッチングサイト
アドバイザー支援付きM&Aマッチングサイトでは、案件を探す段階からアドバイザーにサポートをしてもらえます。
自分で検索して案件を探すのと同時に、アドバイザーからの案件紹介を受けられる点が大きなメリットです。精度の高いマッチングを期待できるでしょう。
サイトによっては、マッチング後からM&Aの契約締結までアドバイザーがサポートしてくれるものもあります。
M&A仲介会社が運営するM&Aマッチングサイト
M&A仲介会社が運営するM&Aマッチングサイトでは、マッチング成立後に選任のアドバイザーが担当につき、M&Aの契約締結までをトータルにサポートしてくれます。
相手との交渉や書類・契約書の作成、デューデリジェンスなど、M&Aのプロセスにおいて求められる専門性の高い業務を仲介会社が代行します。
手厚い支援を受けられる分、手数料は高くなる傾向にありますが、M&Aにかかる手間やトラブルのリスクを大幅に減らせるでしょう。安心してM&Aを進行させることが可能です。
クロスボーダー型M&Aマッチングサイト
クロスボーダー型M&Aマッチングサイトでは、海外のM&A案件を取り扱っています。
クロスボーダー型M&Aとは、別の国に拠点を置く売り手と買い手が取引を行うM&Aのことです。国境を越えてM&Aを実施します。クロスボーダー型M&Aマッチングサイト上で、海外のM&A案件を検索できます。また、アドバイザーによる一貫したサポートを支援内容に含むサイトもあります。
クロスボーダー型M&Aでは、日本におけるM&Aでは馴染みのない「三角合併」や「LBO」の手法がよく用いられたり、エスクローを利用したりするケースがあります。さらに、カントリーリスクにも配慮する必要があるなど、国外とのM&Aだからこそ気を付けるべき点が多いです。
クロスボーダー型M&Aを専門的に取り扱うマッチングサイトであれば、海外案件特有の注意点にも対応してくれるでしょう。
業界特化型M&Aマッチングサイト
業界特化型M&Aマッチングサイトとは、特定の業界のM&A案件を専門的に取り扱うプラットフォームです。
業界に特化したもののほか、中小企業のM&Aなど、特定の規模にフォーカスして案件を取り扱うマッチングサイトもあります。
M&Aを行いたい業界や規模がすでに決まっているケースでは、特化型のマッチングサイトを利用することがおすすめです。
希望に合致しない案件が除かれた状態からマッチングをスタートできるので、効率的に相手を探せます。また、マッチングサイトが支援サービスを展開している場合、その業界・規模に強いアドバイザーが在籍している可能性が高いです。より適切なサポートが期待できるでしょう。
M&Aマッチングサイトの利用手順
M&Aマッチングサイトの利用手順は、以下の5ステップです。
- マッチングサイトを選定する
- マッチングサイトに登録する
- 案件を検索・選定する
- 交渉する
- M&Aが成立する
まず最初に、利用するM&Aマッチングサイトを選びます。M&Aの希望条件や受けたい支援サービス、予算などに沿って適切なM&Aマッチングサイトを選び、会員登録しましょう。登録料が無料であれば、複数のM&Aマッチングサイトに登録して使い勝手や支援内容を比較することもおすすめです。
M&Aマッチングサイトでの会員登録が完了したら、サービスの利用を開始します。Webサイト上のプラットフォームで条件を指定して検索し、自分の希望に合ったM&A案件を探しましょう。
魅力的な案件が見つかったら、コンタクトをとります。マッチングが成立したら、交渉スタートです。利用するM&Aマッチングサイトによっては、アドバイザーが交渉に介入してサポートしてくれる場合もあります。
交渉を重ねた末、双方が合意に至ればM&A成立です。料金体系に完全成功報酬型を採用しているM&Aマッチングサイトの場合、最後のM&A成立時にかかる料金が確定します。
M&Aマッチングサイトを利用する3つのメリット
M&Aマッチングサイトを利用するメリットは、主に下記の3つです。
- 費用が比較的安く済む
- 希望条件に合った相手を自分で探せる
- 小規模案件を見つけやすい
M&Aマッチングサイトをうまく活用すれば、比較的低コストで希望するM&Aをかなえられます。以下、3つのメリットについて詳しく解説します。
費用が比較的安く済む
アドバイザーが介入しないタイプのM&Aマッチングサイトの場合、支払う費用が比較的安く済みます。
マッチングサイトの登録料や成功報酬はかかっても、M&Aの相手探しや交渉、契約書作成などを自ら行うため手数料はかかりません。特に売り手側の場合、登録料も無料に設定されているM&Aマッチングサイトが多数存在します。
買収・売却にかかる費用の捻出が難しい場合、M&Aマッチングサイトを検討しましょう。
希望条件に合った相手を自分で探せる
M&Aマッチングサイトでは、自分が希望する条件を選択・入力することでM&A案件を探せます。
地域や業種、規模、売上高、譲渡価格など、インターネット上で条件を指定して検索できるため、手軽に・自力でM&Aの相手を見つけることが可能です。
相手先と連絡を取る前の段階において条件で絞れるため、マッチングの精度が高くなります。「連絡をとってみたら条件と合わず、交渉の時間が徒労に終わってしまった」という事態を避けられるでしょう。
小規模案件を見つけやすい
先述したとおり、M&Aマッチングサイトは設定されている料金が比較的安いです。そのため、高額な仲介料がかかることが多い金融機関やM&A仲介会社において取り扱いのない、小規模な案件も登録されています。
小規模な案件を多数取り扱っているため、スモールM&Aを希望しているケースや個人が会社を買うケースにおいて、M&Aマッチングサイトは特におすすめです。
300~500万円の案件も取り扱っているため、個人が会社を買うことも可能です。赤字の企業であれば100万円程度で買える案件もあります。個人でも買える金額の案件は、以下のような業種・形態がM&Aマッチングサイトで多く取り扱われています。
- 飲食業
- 小売業
- エステ・サロン
- ECサイト
- 学習塾
- 訪問介護事業
- 宿泊施設
- レンタルスペース
個人が起業を考えている際、M&Aにより会社を買えば、立ち上げのリスクや初期コストを抑えることが可能です。また、譲渡側が持つ資産も引き継ぎできます。
メリットも多いので、M&Aマッチングサイトで小規模な案件を探してみましょう。
M&Aマッチングサイトを利用する3つのデメリット
M&Aマッチングサイトを利用する場合、下記の3つのデメリットが生じるおそれがあります。
- サポートが不十分なことがある
- 企業を特定される恐れがある
- 能動的に動かなければM&Aが進行しない
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。M&Aマッチングサイトを利用する際の注意点として役立ててください。
サポートが不十分なことがある
アドバイザーの支援や仲介がない一般的なM&Aマッチングサイトの場合、サービス内容は基本的にマッチングの場を提供するのみです。
条件での絞り込みや交渉、デューデリジェンス、契約締結などのM&Aにまつわるプロセスをすべて自力で進めることになります。そのため、M&Aに関する専門的な知識や、相手とのやりとりや書類作成に割く時間などが求められます。
M&Aのノウハウを持っていないケースや、通常業務への対応で手一杯である場合、一般的なM&Aマッチングサイトではサポートが不十分だと感じる可能性が高いです。
M&Aを進めるにあたって充実したサポートが必要な場合は、アドバイザーの支援付きのマッチングサイトを選んだり、仲介会社を利用したりすることを検討しましょう。
企業を特定される恐れがある
M&Aマッチングサイトに登録すると、インターネット上に会社・事業の情報がアップされます。掲載する情報によっては企業を特定される可能性があるため注意しなければなりません。
M&Aマッチングサイト上にすべての情報が公開されるわけではなく、「ノンネームシート」と呼ばれる概要書の情報が掲載されます。
ノンネームシートとは、名前は非公開の状態で、会社・事業の内容の要点が記された書類です。
ノンネームシートの記載項目には以下のようなものがあります。
- 希望のM&Aスキーム
- M&Aをする理由
- 希望価格
- M&A実施の希望時期
- 所在地
- 業種
- 事業内容
- 資本金
- 売上高
- 営業利益
- 従業員数
これらの情報をすべて掲載する必要はありません。企業が特定されない範囲で、閲覧した人に魅力を感じてもらえる内容になるように、開示する項目・情報の粒度を調整してください。
能動的に動かなければM&Aが進行しない
M&Aマッチングサイトを利用する場合、受動的な姿勢ではM&Aが進まないおそれがあります。
アドバイザーや仲介会社を活用するケースでは、希望条件のヒアリング後にM&Aの相手を紹介してくれます。
しかし、そういったサポートのないM&Aマッチングサイトを利用する場合は、相手探しから自分で行う必要があります。
条件に合う相手が見つかったあとの連絡や交渉なども自力で進めなければなりません。そのため、M&Aに関する業務を億劫に感じて能動的に行動を起こさなければ、進行が滞ってしまうでしょう。
自力で進めることが難しいと判断した場合は、サポート内容が手厚いM&Aマッチングサイトや仲介会社にできるかぎり早めに相談してください。
M&Aマッチングサイトを選ぶ4つのポイント
ここでは、M&Aマッチングサイトを選ぶ際のポイントを4つ紹介します。
選ぶときのポイントは下記のとおりです。
- 実績数
- 登録されている業種
- サポート内容
- 料金
M&Aの希望条件や予算などに合わせて、自分に合ったマッチングサイトを選んでください。
実績数
M&Aマッチングサイトを選ぶ際は、実績数に注目しましょう。基準となる実績には、会員登録数やM&A案件数、M&A成約数などがあります。
会員登録数やM&A案件数が多ければ多いほど、選択肢が増えることになります。マッチング度の高い相手と出会える可能性が高まるでしょう。M&A成約数の数は、M&Aマッチングサイトの信頼度を測る目安になります。
ただし、M&Aマッチングサイトによっては非公開にされている情報もあります。会員登録後に情報を確認できるようになるM&Aマッチングサイトもあるため、サイトに載っている説明を確認してください。
登録されている業種
M&Aマッチングサイトを探すときは、どのような業種が登録されているのかを確認しましょう。
M&Aを実施する相手の希望業種が決まっている場合は、希望業種に特化したM&Aマッチングサイトを利用することがおすすめです。相手を探す効率性が上がります。
それに対して、希望の業種が定まっていないケースにおいては、幅広い業種のM&Aを取り扱うマッチングサイトに登録することをおすすめします。さまざまな業種の案件をチェックするなかで、M&Aに求める希望条件を固めていきましょう。
サポート内容
M&Aマッチングサイトを選ぶ際のチェックポイントの一つは、サポート内容です。
M&Aマッチングサイトには、マッチングのプラットフォームとしての機能のみを持つタイプのほか、充実した支援を備えるマッチングサイトもあります。
相手候補の抽出や条件交渉、書類の作成、デューデリジェンス、契約書の作成など、サポート内容はさまざまです。一部を支援するサイトもあれば、M&Aを一貫してサポートするサイトもあります。
M&Aを進めるにあたって必要となるサポートは何かを考え、それを受けられるM&Aマッチングサイトを選んでください。
料金
M&Aマッチングサイトを選ぶときは、料金設定を事前に確認することが重要です。
M&Aマッチングサイトによって、料金体系が違います。料金は売り手・買い手で異なる設定になっていたり、サポート内容の充実度によって変動したりします。
たとえ、マッチング度の高い相手を見つけられたとしても、多額な費用がかかる場合は実施を見送ることになってしまうかもしれません。
相手先を検討した時間を無駄にしないためにも、どれくらいの費用がかかるのかをM&Aマッチングサイトを利用する前に確認しておきましょう。
M&Aマッチングサイトを利用する際の2つの注意点
M&Aマッチングサイトを利用する際には、下記の2つのことに注意してください。
- 掲載内容と開示範囲を慎重に決定する
- 余裕のあるスケジュールで進める
事前に確認・計画をすることが大切です。それぞれの注意点について詳しく解説します。
掲載内容と開示範囲を慎重に決定する
M&Aマッチングサイトを利用する場合、インターネット上に会社・事業の情報を公開することになります。
公開する情報量によっては、企業が特定されてしまう危険性があります。また、確認不足により誤った情報が掲載されてしまうことも注意すべき点です。
インターネット上にアップロードされると、デジタルタトゥーが残ってしまうおそれがあります。情報をM&Aマッチングサイトに掲載する前に、載せる情報の精査と正誤チェックを必ず行ってください。
余裕のあるスケジュールで進める
M&Aマッチングサイトを利用して自力でM&Aを進める場合、アドバイザーや仲介会社などのプロフェッショナルによる支援を受けるケースに比べて、進行ペースが遅くなることがほとんどです。
「後継者問題が深刻化している」「赤字経営が続くと倒産リスクがある」などの理由により早急にM&Aを完了しなければならない場合は注意が必要です。想定していたスケジュールから遅延してしまった場合、廃業や倒産に陥ってしまう危険性があります。
多少遅れたとしても間に合うように、余裕を持たせたスケジュールを立ててM&Aに取り組んでください。また、M&Aの進行に不安がある場合は、手厚い支援を受けられるサービスを利用することもおすすめです。
アドバイザーの支援付きのM&Aマッチングサイトや、仲介会社への依頼も検討しましょう。
まとめ
M&Aマッチングサイトが活用される場面は主に事業承継・事業拡大・個人M&Aです。利用すれば、時間・場所に縛られることなく自分でM&Aの相手を探せます。
M&Aマッチングサイトの一般的なタイプは、案件を探すためのプラットフォームが用意されている形式のものです。売り手・買い手のマッチングの場を提供していて、比較的安価で利用できます。
そのほか、特定の業界・規模のM&Aに強みを持つマッチングサイトや、海外企業とのM&Aに特化したマッチングサイトもあります。また、アドバイザーの支援や仲介会社による手厚い支援を受けられるタイプのM&Aマッチングサイトもあるため、自力で進めることに不安がある場合も安心です。
M&Aマッチングサイトの活用を検討する際は、サイトのタイプや支援内容、実績、料金などを確認し、自分に合ったものを利用しましょう。
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