仲介会社の「先読み力」が鍵。手厚いサポートがあればM&Aを円滑に進められる
譲渡企業
事業内容
ソフトウェア製品開発・販売
売上高
205百万円
営業利益
非公開
譲受企業
事業内容
ソフトウェア設計/開発/運用業務、ITインフラ設計/構築/運用業務ほか
上場区分
JASDAQスタンダード(現東証スタンダード)
譲渡金額
非公開
基本情報
【M&Aのスキーム】
株式譲渡(100%)
【譲渡企業】
会社名 :ウイーズ・システムズ株式会社(WEEDS Inc.)
所在地 :東京都
設立 :2003年1月8日
事業内容:ソフトウェア製品開発・販売
上場区分:未上場
従業員数:10名(譲渡時)
資本金 :2,000万円
売上高 :205百万円
【譲受会社】
会社名 :株式会社ディ・アイ・システム
所在地 :東京都
事業内容:
ソフトウェア設計/開発/運用業務
ITインフラ設計/構築/運用業務
ユーザー支援サービス業務
教育サービス(IT研修・IT資格取得)
セキュリティ製品開発・販売
セキュリティソリューション導入支援
上場区分:JASDAQ(スタンダード)
従業員数:734名
売上高 :4,656百万円
※M&A実施当時の情報です
創業からアクセスログについて一心に突き詰めてきたウイーズ・システムズ株式会社。同社はさらなる事業成長を目指して、2022年7月に株式譲渡を実施して株式会社ディ・アイ・システムの100%子会社になりました。
今回は、数ある会社からのオファーを吟味しM&Aを実行に移したウイーズ・システムズ株式会社の取締役・高見正幹さまにお話を伺いました。
きっかけはDM。熱意のあるコンサルタントに好印象を受けた
── この度はインタビューに応じていただき誠にありがとうございます。M&Aを終えて9ヶ月経ちますがいかがでしょうか?
高見さま:順調です。M&Aを実施して良かったと感じています。
レバレジーズM&Aアドバイザリー株式会社さんに仲介していただいて、自社とマッチした企業を紹介してもらえて良かったです。ディールのなかで的確なアドバイスをしていただき、最終的に株式会社ディ・アイ・システムさまとM&Aを行ったことはベストな選択だったと思います。
── それでは、今回のM&Aを振り返っていきたいと思います。弊社にお問い合わせいただいたキッカケは何ですか?
高見さま:当時の代表宛にレバレジーズグループからDM(ダイレクトメール)が送られてきたことがきっかけです。
そのときはすでに、以前からお付き合いのある別の仲介会社と話を進めていましたが、「もう1社と比較して決めてもよいのではないか」ということになり、問い合わせメールを送りました。
レバレジーズM&Aアドバイザリー株式会社が渋谷のビルに所在していて、アクセスしやすかったことも問い合わせた理由の一つです。最初は「近いしとりあえず話を聞きに行ってみよう」と、気軽な気持ちでコンタクトを取りました。
DMは多くの仲介会社から送られてきており、もっと近い場所にある会社があったらそちらに問い合わせていたかもしれません(笑)。ご縁ですね。
── レバレジーズM&Aアドバイザリー株式会社のコンサルタントの印象はいかがでしたか?
高見さま:1回目の面談に参加した前代表と専務が話していた第一印象は、「真面目そうで非常に熱意がある」です。
担当してくださったコンサルタントの2人がもともと銀行に勤めていた方だったんですよね。丁寧なサポートをしてくれそうだと感じて、他社と並行してにはなりますが話を進めることにしました。
銀行出身者であることに安心感を覚えたのは、以前M&Aを仲介してもらった会社の担当者が証券会社の出身で、所々で対応が粗かったからです。
その担当者はM&Aを進めるステップごとのサポートやリスクヘッジなどにおいて、丁寧だとはいえない対応でした。
前代表は証券会社出身だったこともあり、証券会社と銀行員それぞれのやり方の違いをよく知っていたんだと思います。レバレジーズM&Aアドバイザリー株式会社の担当者の甲斐甲斐しい対応を見て、「さすが銀行出身者だ」と感心していました。
ただ正直、当時は懸念点もありました。
── どういったところに懸念を抱いていましたか?
高見さま:レバレジーズM&Aアドバイザリー株式会社が比較的若い会社だったからです。もう1社は設立から10年以上経つ仲介会社だったので、経験年数で比べてしまうと心許なく感じました。
また、レバレジーズM&Aアドバイザリー株式会社は「IT業界に特化している」と銘打っていたものの、実際どれほどの案件を紹介できる力があるのか分からないので、その点も少々心配していました。
レバレジーズのコンサルタントが細やかな配慮と先を見据えた抜群の対応力でサポートしてくれた
── 実際スタートしてみて、紹介数や紹介先のマッチング精度はいかがでしたか?
高見さま:買い手を募り始めてからすぐにトップ面談を設定してくれました。早かったですね。
「会ってみたい」と思える企業が多く、トップ面談は10社以上と行いました。
ありがたいことに、引き合いがかなり強かったそうで。意向表明書は5社からいただきました。
── 多数のオファーがありましたが、スケジュール調整は大変でしたか?
高見さま:懇切丁寧にサポートしてくれたので、大変さは感じませんでした。
1月から3月にかけて約10社とトップ面談を行いました。週に1~2回のペースでトップ面談がありましたが、スケジュール調整はもちろん、面談に必要な資料作成についても手厚くフォローしてくださったので、スムーズにトップ面談を行うことができましたよ。
我々のM&Aにとても熱心に取り組んでくださいました。一時期はほかの誰よりも連絡を取っていたと思います(笑)。
連絡もマメだし、段取りが良かったです。
── トップ面談におけるサポート内容はいかがでしたか?
高見さま:何から何まで全部サポートしてくれます。本当にすごい。
スケジュール調整のほか、M&Aに関する資料作成や都度のアドバイスに関しても非常に細やかに支援してくださったので、トップ面談で苦労することはありませんでした。
「トップ面談の場に伺って話せばよいだけ」。
そのような心持ちでいられるほどに、レバレジーズM&Aアドバイザリー株式会社のコンサルタントが周到に準備してくださいます。
丁寧なサポート体制があったからこそ、週1~2回のスパンでのトップ面談も苦にならなかったのだと思います。
── 他社のサービスと比べて、特筆すべき点はありましたか?
高見さま:特にすばらしいと感じたことは、先を見据えた対応力です。
後に論点となるであろう事項に対して、先回りして資料作成を依頼してくださいました。そのおかげで余裕を持って準備ができましたし、相手企業からの信頼も得られたのではないかと思います。
また、当社側で完璧に資料を仕上げられなかった場合には的確に助言をしてくれたので、クオリティの高い資料を作成することができました。
中には買い主からよく尋ねられるが用意がない資料もありましたが、レバレジーズM&Aアドバイザリー株式会社さんが当社のデータを分析して見える化してくれて、資料作成まで支援してくださいました。
今回のM&Aに携わった前代表と専務は以前勤めていた会社でもM&Aを経験しており、今回が2回目の売却なのですが、その2人も驚いていました。「これほどまでに行き届いたサポートしてくれる仲介会社はほかにないんじゃないか」と。
こちらにかかる手間が極力抑えられた状態でM&Aが進行できるようなサポート力を、非常に高く評価していました。
── トップ面談の引き合いも強かったようですが、御社の魅力はどのような点にあると思いますか?
高見さま:長年パッケージベンダーとして確かに培ってきた顧客基盤とノウハウだと思います。
多数の会社とのトップ面談をとおして、我々が持つパッケージベンダーとしての盤石な基盤を高く評価してくださっていることが伝わってきました。
オファーを出してくれた企業はほとんどがSIerです。SaaSが主流になっている現代、そこから頭一つ抜けるビジネスを目指したとき、自社製品を持っている当社が魅力的に映ったようです。
会社の規模は小さいながらも利益率が高い自社製品を持つことは、当社の大きな強みだといえます。
また、レバレジーズM&Aアドバイザリー株式会社さんが5年分の事業計画書の作成に協力してくれたことも、引き合いを強めたことに寄与していると思います。
「ウイーズ・システムズ株式会社さまの企業価値を正しく評価していただくためにも、ぜひ作成しましょう!」と提案してくれたんです。
めまぐるしい変化が起こりやすいIT業界において、5年後どうなっているかを予測することは難しいです。
しかし、担当コンサルタントは当社のビジネスモデルに対する理解を深め、5ヶ年の事業計画書の作成を手伝ってくれました。アドバイスのもとで作成した事業計画書は、当社のビジネスモデルの利益が今後も安定的に上昇していくことを示す力強い根拠になりました。
この事業計画書があったからこそ、当社の魅力を存分に伝えることができたのだと思います。
5社もの企業からオファーを受ける。従業員の今後を思って重視したのは相手のお人柄
── 5社もの会社から意向表明書が提出されました。買い手の条件として重視していたことは何ですか?
高見さま:譲れない条件は従業員の雇用継続と待遇面です。当社に残って働いてくれる従業員の雇用が守られることは絶対条件として考えていました。
もう一点重要視していたことは、M&Aを実施することによって相乗効果を得られる相手かどうかです。
ただ相乗効果という点については、オファーをしてくださった5社ともIT系の企業だったので、規模による差異はあっても一定の相乗効果は見込めると思いました。
そのため、トップ面談には「M&A後に従業員が気持ち良く働ける譲受先かどうか」という観点を強く持って臨みました。話してみて感じた相手方のお人柄も選考のポイントです。
── 従業員の処遇を考慮したうえで臨んだトップ面談。最終的に選んだ企業のどういった点に魅力を感じましたか?
高見さま:株式会社ディ・アイ・システムさまとは意向表明書のフェーズまでに2~3回ほどトップ面談をさせていただきました。
数回にわたるトップ面談のなかで社長と専務とお話しさせていただき、とても懇篤そうな人たちだという印象を受けました。良い意味でオーナーの意向が色濃く出ていなくて、程良くフランクな雰囲気を感じましたね。
これから同じグループの一員として働くことになった際、従業員たちも馴染みやすいのではないかと感じました。
波長も合ううえ、我々の条件とマッチする金額の買収希望価格を提示してくださったので、株式会社ディ・アイ・システムさまと話を進めることを決断しました。
── デューデリジェンスはいかがでしたか?
高見さま:DD(デューデリジェンス)のフェーズにおいても、大きな苦労はなかったです。
DDで求められる資料は、財務・経理を担当していた専務が主となって対応しました。専務は以前別の会社でM&Aを経験していることもあり、資料をスピーディーに用意してくれました。
また、M&Aが進行するにあたって上がってきそうな問題点について、レバレジーズM&Aアドバイザリー株式会社さんが事前に助言してくださっていたんです。
そのため、DDの時点で慌てることがありませんでした。
私は資料作成ではなく、レバレジーズM&Aアドバイザリー株式会社さんがセッティングしてくださったマネジメントインタビューへの対応がメインです。
必要な資料はすでに用意されているので、あとは先方に伺ってインタビューに答えるだけ。
レバレジーズM&Aアドバイザリー株式会社のコンサルタントに任せておけば円滑に進んでいきます。
忙しい経営者でもM&Aはできる! 親身になって手助けしてくれる仲介会社を見つけよう
── 今回、レバレジーズM&Aアドバイザリーを利用して感じたメリットを教えてください。
高見さま:本来であれば膨大な労力をかけて自分たちで担わなければいけない作業を、先行して手助けしてくれることです。
繰り返しになってしまいますが、本当に親身になってサポートしてくださいます!
M&Aは通常の業務と並行して進める必要があります。経営者として日々やらなければならないことは非常に多く、そのような状況下でM&Aに関するスケジューリングや資料作成を同時進行しようと思うと相当大変です。
しかしレバレジーズM&Aアドバイザリー株式会社さんは、M&Aにおいて経営者に降りかかるはずの多大なタスクを先回りして引き受け、周到に準備してくれました。
M&Aが初めてで何から始めたらよいのか分からない経営者や、ご多忙のためにできるかぎり手間をかけずにM&Aを進めたい経営者の方々にとって、おすすめの仲介会社だと思います。
ほかに類を見ないほどの細やかなサポートを受けられますよ。
レバレジーズM&Aアドバイザリー株式会社 担当者コメント
M&A事業部 岡田 朋大
ウイーズ・システムズ株式会社さまは本件M&Aで「開発面を補完したい」と考えられていたため、その点でシナジーを発揮できる企業さまをお引き合わせさせていただきました。
また、複数の候補企業さまから意向表明書をお出しいただいた際には、M&A後の“従業員の働きやすさ”に主眼をおいてお相手を決められたことが印象的でした。
本件により、新たなステージに入ったウイーズ・システムズ株式会社さまが今後飛躍的に成長していくことを応援しています。