開発に特化した企業と、技術力を必要とする企業のマッチングで、双方の抱える課題を解決

M&A実行の背景

事業拡大及び、役職員のキャリアパス拡大の為M&Aを実行

譲渡企業は設立当初、代表が個人事業主としてWeb制作やアプリケーション開発を行っておりました。代表の技術力や人柄に魅了されたエンジニアが、従業員として入社した事を契機に法人成りした背景がございます。その後、エンジニアの高い技術力を評価され、案件の増加とともに従業員数も順調に増えていきました。
従業員が十数人規模の同社では、代表が経営やエンジニアとしての業務のみならず、経理や人事、総務なども担っており、会社の事業拡大と代表自身のエンジニアとしてのキャリアとの間で葛藤している状況がございました。 また、従業員の高い技術力を活かし、社内で自社プロダクト開発に取り組みたいと考えておりましたが、資金面やリソース面から実行に移す事ができませんでした。 上記課題を解決する為に、同社ではM&Aを決断し、「①社内管理体制を構築・サポートできる事」「②従業員の高いスキルを活かし、新たな案件や自社開発に携われる事」を軸に、弊社でM&Aのサポートをさせていただきました。

M&A実行後の成果

譲受企業の管理部門を活用し、社内管理体制を強化

事業を拡大をするうえで課題となっていた管理部門業務。大手企業の傘下に入り、管理部門のシェアードサービスを受ける事で、上場企業基準の管理体制へと移行する事ができました。

M＆A実行後、共同で自社プロダクトをリリース

M&A実行以前は自社プロダクトの開発に対して、資金面・リソース面において課題がありましたが、M&A実行後1年経たずして、譲受企業と共同で2つのプロダクトを開発しリリースに至っております。

従業員のキャリアパス拡大に成功

大手である譲受企業からクライアント基盤の共有を受ける事で、これまで自社では獲得できなかった案件に携われるようになり、案件数や領域が拡大した事で、従業員のスキル向上やリテンションに繋がっております。

譲渡企業オーナーが執行役員CTOに就任

譲渡企業オーナー様はシステムエンジニアとしての技術力及び経営力を譲受企業が高く評価され、M＆A実行と同時に譲受企業の執行役員CTOに就任しました。 オーナー自身、キャリアパスに悩まれていましたが、M&Aを通してエンジニアとしてのキャリアを再構築でき、現在は50名の開発チームをマネジメントしております。

M&A成約のポイント

業界への深い知見、専門知識があったからこそ、互いのニーズに沿うM＆Aが実現

弊社にはIT業界の専門性をもつコンサルタントが多数在籍しております。譲渡企業について「Web制作会社の中の1社」として捉えるのではなく、プログラミング言語・フレームワークを始め、システムエンジニアのキャリアパスや就業スタイルなど、企業風土まで理解する事ができました。